この本はGHQのG2に所属していたウィロビーの回顧録
監修者は彼の元で働いていた人のようだ
この本で面白かったのはゾルゲ事件について
戦後ゾルゲ事件の被告人は解放されるのだが、
解放された人をGHQが追跡している間に気づいたクラウゼンはソ連に逃げたという。
逮捕はされていなかったがゾルゲ一味だったアグネス・スメドレーは
ウィロビーの報告書で自分がソ連のスパイであることが書かれていたことに憤慨し、
陸軍省などに猛烈に講義した結果、ウィロビーの報告書は誤りだと陸軍省は発表してしまう。
実際にはスメドレーはソ連のスパイであり、国会に証人喚問されることが決定した日にアメリカを発ち、ロンドンで死んでいる。
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