この本は少年Aが本を出した後に出版されたもので、
タイトルとは異なり、少年Aのことはそれほど多くない。
むしろこれまで少年犯罪で被害に遭った家族の苦しみと、
加害者及びその家族がどのように賠償をしてきたのか(あるいはするつもりがあったのか)が描かれている。
中には真面目に賠償金を払い続ける人もいるが、
この本の中では半分以上はまともに払っていない。
家族の中には自分とは関係ないとしてしらを切る人もいる。
民事の賠償金というのは払わなくてもどうもできないもののようだ。
ふと思ったのだが、少年法で守られている加害者少年に関する情報
これを破ったときの罰則というのはどういうものなんだろうか。
刑事罰だと国家からなんかされそうだが、その情報を公開し、
加害者側から訴えられた場合、同じように賠償金は払わなくてもよいということなんだろうか。
民事裁判というのは強制力がなく、ただの仲裁にすぎないのか?
よく、週刊誌相手に名誉毀損とかで訴えたりして賠償金が確定していたりするが、
そのお金って払っているんだろうか。
![]() | 「少年A」被害者遺族の慟哭(小学館新書) 0円 Amazon |