副題にあるように、まさしく近代日本を創った男といってよい、伊藤博文の伝記
初めて知ったのだが、伊藤博文の父親は元々商人で、
破産した後、足軽に仕え、その足軽の跡継ぎとして養子になっている。
つまり、伊藤は足軽であったわけだが、よくこの身分からここまでの地位にのぼったものだと思う。
ぶっ飛んでいるのが、藩の公金を使ってイギリスに井上馨と密航している。
よく藩主に殺されなかったものだと思う。
また、伊藤は大日本帝国憲法を策定する際に、後に言う天皇機関説に基づいていると述べている。
後に美濃部達吉が天皇機関説を発表し、問題となるが、伊藤がそもそもこの考えを持って策定したことがもっと流布されていれば問題にもならなかったのかもしれない。
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