第6巻では、前巻で王が逃亡を図って失敗した後の影響を描いている。
王様が逃亡を図ったことで、これまで民衆の間で人気があったルイ16世であったが、
すっかり人気を落とし、民衆からは退位を求める運動が激しさを増す。
ロペスピエールが所属するジャコバンクラブから、フィヤン派が独立した。
これは、彼らフイヤン派がこれでは共和制になるし、革命はこの辺りでいいだろうと思い、
現在せっかく成立した憲法を堅持しようと考えたためだ。
悪く言えば日和った、ということ(元のジャコバンクラブから見れば)
フイヤン派は軍隊を使って民衆を弾圧していく。
しかし、いっこうに民衆の動きは沈静化せず、逆にフイヤン派の勢いは小さくなっていく。
ジャコバンクラブ、殊にロペスピエールの力が増大していくところでこの巻は終わる。
そろそろ共和制に突入していきそうな予感がする。
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