妻が薦めてくれた本
内容としては、幼少期をニュータウンの団地で過ごした女性を中心に、その親、友人に降りかかる事件を描くもの
その中で描かれていたトピックの一つが、マンションの建て替え
場所としては多摩ニュータウンの近くなのだろう、駅から15分(しかもバスで)も離れているマンションが、その不便さからか過疎化・高齢化・老朽化がすすみ、建て替えをするかどうか住民で決めるところなのだ。
このトピックに関しては多数決ではなく、住民の全会一致が必要とかで、
なかにはどうしても賛成・反対という人がいて、一向に話がまとまらない。
これを見ていると、今後老朽化が進むマンション群はどうなっていくのだろうか、という不安が出てくる。
こうしたマンションが日本に現れてくるのは、主に1980年ぐらいからなので、既に35年以上経過していたりする。
私の実家はだいたい35年くらいだが、駅近ということもあって若い方も移り住んでいたりする。
それでもあと20年もすると事態は変わってくるだろう。
高齢者は今更建て替えのために動きたくないと思うし、若年・壮年層は価値を高めるために建て替えに積極的になるかも知れない。
こうした方々の意見を一つに集約するのは並大抵のことではないだろう。
ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫) Amazon |