- 日本を語る 皇室と伝統文化篇/小学館スクウェア
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この本は、様々な方により皇室や伝統文化の観点から日本を語る本
興味深かったのが、小泉政権下で行われた女系天皇容認論騒動のときのこと
三笠宮寛仁親王殿下が平成17年9月、自ら会長を務める福祉団体「柏朋会」の会報
「ざ・とど」88号において、御自身の考えを発表しておられた。
まず
「万世一系、125代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代・神武天皇から連綿として一度の例外もなく、『男系』で今上陛下迄続いてきているという厳然たる事実です」
と述べられ、
「2665年間の世界に類を見ない我が国固有の歴史と伝統を平成の御代でいとも簡単に変更して良いのかどうか」
と真剣に憂えておられるのです。
次に、
「現在のままでは、確かに”男子”が居なくなりますが、皇室典範改正をして、曾て歴史上現実にあった幾つかの方法論をまず取り上げてみることだと思います。」
と述べられ、具体的に次の4つを提示されました
第一は、「臣籍降下された元皇族の皇籍復帰」
第二は、「現在の女性皇族(内親王)に養子を元皇族(男系)から取ることができるように定め、その方に皇位継承権を与える。(差し当たり内廷皇族と直宮のみに留める)」
第三は、「元皇族に、廃絶になった宮家(例=秩父宮・高松宮)の祭祀を継承して戴き再興する(将来の常陸宮家・三笠宮家もこの範疇に入る)」
以上のような様々な方法論を駆使してみることが先決とされた上で、最後に第四として、これは今の世相からは少々困難なことと寛仁親王も認めておられますが、「昔のように、『側室』を置くという手もあります」と記しておられます。