この本はとてもよかった。
前半は主に東南アジアの親日国での著者の体験談を
後半は日本がなぜ愛されるのか、日本のどんなところが好きなのか、どこを誇るべきかを述べている。
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カンボジアの故シアヌーク国王は、日本の敗戦後、完全に落ち込んでいるときに、
昭和天皇を励ましに来てくださった初めての国王だ。
シアヌーク国王は日本への戦後賠償請求を放棄し、日本を支えた。
カンボジア国民も親日的で、日本に対する信頼は厚い。
ーー中略ーー
国民は日本が大好きだが、この国の上層部は某国(おそらく中国だろう)との付き合いが深く、
資金援助もかなり受けている
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日独伊三国同盟によりともに枢軸国として戦ったイタリアは、
日本敗戦一か月前に逆に対日宣戦を行い、実際には日本との戦いはなかったにもかかわらず、
戦後、賠償請求をしてきた。
当時の日本は貧しく、人々はぼろぼろの状態が続いていたが、理不尽を承知の上で金を支払った。
ただし日本はイタリアの請求権を認めず、あくまでも
「賠償や補償ではなく、一括見舞金である」との立場を今も崩していない。
「イタリアよ、恥を知れ!」と声を大にして言いたい。
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天使の子供たち
「障害児」、この言葉と文字は好きではない。
「障りがあり、害がある児」とは、どういう意味だと胸が痛くなる。
彼らは「天使の子」なのである。
残念ながら多くのアジアの国々では、「天使の子」たちはいじめられている。
仏教国が特にひどく、
「前世で悪いことをしたから、その罪は現世はひどい体や知能で生まれたのだ」
と仏様が決して言わないことを、世俗の人間たちが勝手に解釈し、付け加えた、
醜い思想が蔓延している。
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ミャンマーの13歳の少女たちが
「アウンサン将軍は日本で勉強したから立派な人物になった」
「私たちも将来、日本で学んでミャンマーのリーダーになりたい」
と真剣なまなざしで語った。
小学校5年生の教科書にはアウンサン将軍(ミャンマー建国の父、アウンサンスーチー女史の父親)をはじめ、この国をつくる礎となった30名のリーダー達が日本で学んだと書かれている。
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日本に出稼ぎ経験のある男性から、こんなことを言われた。
「ネパールも日本も資源のない国。
石油も出なけりゃ鉱物も埋もれていない。
ネパールがあるのはサガルマータ(エベレストの現地名称)だけ。
都会のカトマンズでさえも毎日16時間の停電。
仕事がないから男も女も海外に出稼ぎに、愛するわが子を置いて外国で働く。
家族と離れて暮らすのは、涙が出るほどつらい。
でも日本は違う。
何もなくても懸命に学び、働き、世界で最も豊かな国になった。
すごいとしか言いようがない」
と。
確かにその通り。
ネパールの人々の暮らしは辛い。
都会でさえ断水が続き、停電が当たり前。
経済はインドに支配される。
町には、インド、中国製品があふれ、自国の商品はほとんどない。
さらにマオイスト(毛沢東主義者)の台頭により、王室は廃止され、政治は大混乱。
経済状況も最悪で、人々の暮らしは苦しくなるばかり。
治安悪化も深刻となっている。
「日本は私たちの希望の国。
資源もなく、戦争であれだけ叩き潰されても起き上ってきた日本人。
ネパール人も日本人のように頑張れば、必ず豊かになれると信じている」
と男性は言った。
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セロトニントランスポーター遺伝子は別名「不安遺伝子」と呼ばれ、
それを最も持っているのが日本民族。
日本人は約80%、アメリカ約44%、南アフリカ約28%と
人種・民族によって、これほど違うのかと驚く。
将来に関して意味もなく不安を感じ、まだ起きていない負の出来事に恐怖の思いを持つ力は、日本が世界一。
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岡部芳郎
世界の発明王トーマス・エジソンは親日家でもあった。
彼の研究を支えた日本人助手がいた。
岡部芳郎は、神戸生まれ。
アメリカへわたり電気技師としてエジソンの研究所で働くこととなる。
彼の誠実な働きぶりと人間性は、エジソンを感嘆させた。
「自分の子供たちでさえ、私の周りから、しょっちゅう金品を勝手に持ち出すのに、
岡部はテーブルの上にお金が置いてあっても、手を付けることは決してない」
と高く評価していた。
また、彼はヤワな男ではなかった。
エジソンが街中で暴漢に襲われたとき、得意の柔道で相手を投げ飛ばし、発明王を守った逸話も有名。
強さと優しさを備えた、誇るべき日本人である。
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日本はなぜアジアの国々から愛されるのか 池間哲郎
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