![]() 【送料無料】血盟団事件 [ 中島岳志 ] |
高校の日本史でちらっとお目にかかった事件、血盟団事件
5・15事件につながる事件
というかこれ、暗殺テロです。
学校教育だと、これらの事件って軍国主義を象徴する事件みたいに描かれているけど、
血盟団事件はどちらかというとオウム真理教の「地下鉄サリン」をなんとなく思い出す。
というのは、この事件の首謀者は宗教団体だからだ
宗教団体+世直しが絡み、共産主義思想にやられて暗殺テロを引き起こしている。
血盟団事件後、捜査は海軍青年将校にまで届かず、
捜査を逃れた古賀・中村・三上らは、2ヶ月後に5・15事件を引き起こす。
この本を読んで、昭和初期のもやもや感が少し晴れてきた気がします。
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首謀者の一人、小沼正の当時の時代に対する印象
時代は「エロ思想旺盛時代」だった。
そして、銀座は「エロ、グロの具象化された所」だった。
街にはカフェが立ち並び、人々の欲望が渦巻いていた。
「不良女給」と呼ばれる女性たちは公然と売春を行い、性的サービスを提供した。
初心な女給は「不良コック」に巧みに誘惑され、「エロ、グロ」の世界に入っていった。
営業主は、女給を商品として扱い、男たちの欲望を金に換えていった。
ーー中略ーー
女給たちは、客を掴むために、過酷な競争を強いられた。
彼女たちは高価な衣装を買い、華やかに着飾って男の歓心をひいた。
その様子は、小沼の眼には構造的な「搾取」に映った。
ここまで
犯罪者から見た当時の印象です(あくまでも)
この人が現在の社会を見たら発狂するでしょうね(笑)
左翼に毒されているのがよくわかる彼の印象ですね
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井上(井上日召:日蓮宗の坊さんで、血盟団事件の中心人物)は
藤井(藤井斉:海軍青年将校)に返答した。
西洋の革命は、権力の争奪、中国では易姓革命というが、
どちらも対立的観念から出発しての革命観だ。
だが、われわれの革命観は一体観から発した革命観であらねばならない。
それでまず、自己革命をやれというわけだ。
社会だけを革命するんじゃなく、自他もろともなんだ。
国を愛し、社会を愛し、すべてのものを愛するがゆえの革命なんだ。
革命とは、大慈悲のある者だけが行ずる資格をもつ菩薩行であるとも言えるのだ
ここまで
わけがわからないです。
浅間山荘事件の人とか、オウムの人とかこういうわけのわからないことを喋ってたんでしょうか。