表題の面白い記事があった
川口マーン惠美さんの記事です。
表題だと「陰謀」チックな印象を受けるがそれはやはり
私が「ドイツの事情」を知らないがためです。
ドイツ政府が元々決心していた脱原発ではあったが、
福島第一原発事故によって、そのスケジュールを大幅に早めたがために、
様々な弊害が出てきた
というのが根本の背景にあるようです。
日本と同じで処理済み核燃料の最終処分場は決まっていないドイツ
今後短期間で廃炉していかなければならず、様々な「調整」コストなどが発生する以上、
廃炉作業を電力会社に押し付けるのは話が違う気がする。
このため、これまで積み立ててきた引当金を政府に移譲し、
廃炉作業を国が主導していく、ということです。
驚いたのが、自然エネルギーによる発電によって、
火力発電が無理をさせられ、電力会社が利益を上げられない状況になっているということ
これはよく言われていることだが、
自然エネルギーによる発電を行う場合、
バックアップ電源として火力発電が必要になる。
これは簡単な話で、日が陰っていたときのために、バックアップが必要になる。
仮に、自然エネルギーの発電を100%に持っていったとする。(そんなことはムリだろうが)
すると、その分の火力発電所が必要になるわけです。
両方を一緒に完全に出力できる場合、
必要な量の2倍の電力を発電できるわけです。
だが、蓄電はそれほどできませんので、どちらか停止していないといけない。
すると、自然エネルギーの発電がうまくいっている時間・日は
火力発電所の操業は止めることになります。
つまり、この火力発電所は利益がゼロどころかメンテナンスで赤字になります。
自然エネルギーによる発電は、現在においては「絶対」に「補助電源」以上にはなりえないことを意味する。
自然エネルギーによる発電を主電源にすると、火力発電所は赤字なのに稼働していく必要があり、電力会社は撤退・倒産してしまうからです。
この記事は他にも大事なことを示唆している。
それは、
「急激」な、「後先考えない」決断とは後々に大きな問題を起こしかねない
ということ
もちろん、それを言い訳に「決断を後回し」にするようでは問題外ですが・・・
是非じっくりと読んでみて欲しいです。
↧
脱原発で追い詰められるドイツ政府と電力大手が「バッドバンク」設立の秘密計画!?
↧