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死者の軍隊の将軍 イスマイル・カダレ

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以前読んだ「夢宮殿」と同じ著者
アルバニアの人です。
今回の本は、戦後間もない頃のお話だと思う。

アルバニアはギリシャの北にある国で、
かつてオスマン・トルコ帝国の領土だった影響もあってイスラム教の国
です。

この話は、ある将軍が戦争の跡地を巡って遺骨を回収しているところが舞台
正直、まったくおもしろくなかった
東ヨーロッパというのはこういう文学が流行るんでしょうか。
この作者が有名になったきっかけの本らしいのです。

本のあとがきから、アルバニアの戦後間もない頃の歴史を紹介

1939年からイタリア、そしてイタリア敗戦後はドイツと、立て続けに枢軸国の占領下に置かれた。
これに対してアルバニア人独自の抵抗運動が各地で組織され、
自由主義系の「バリ・コンバタール(国民戦線)」、王党派の「合法運動」、
そしてアルバニア共産党を中心とする「反ファシズム民族解放戦線」
の三大勢力が拮抗した。
結局、ティトー率いるユーゴスラビア・パルティザンの支援を受けた
「反ファシズム民族解放戦線」が他の二派を排除して抵抗運動の主導権を握り、
1944年11月にアルバニア全土を解放した。
アルバニアは共産党(労働党)の一党体制下で社会主義国として戦後の時代を歩み始める

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