2014年6月20日、河野談話作成過程の検証結果が衆議院予算委員会理事会に提出されました。
検証メンバーは
・弁護士(元検事総長) 但木敬一
・亜細亜大学国際関係学部教授 秋月弘子
・元アジア女性基金理事、ジャーナリスト 有馬真喜子
・早稲田大学法学学術院教授 河野真理子
・現代史家 秦郁彦
となっています。
誰が検証しているのか知らされていませんでしたので、誰が検証しているんだろう、とずっと疑問に思っていました。
まず、女性が3名と過半数を占めているのが好ましい。
仮にこれが全員男性だと、先入観で見る人もいて、男の観点で捻じ曲げる、と決めつけられがちです。
私は秦郁彦さん以外は存じ上げませんでした。
但木敬一さんは元検事総長で弁護士ですから国内法の観点から見るという立場
秋月弘子さんは、Amazonで検索する限り、国際法、国連など国際的な法律の観点から見るという立場
有馬真喜子さんは、元アジア女性基金理事として、実際に従軍慰安婦問題に民間で携わった経験から見るという立場
河野真理子さんは、Amazonで検索する限り、国際法の観点から見るという立場
秦郁彦さんは、従軍慰安婦問題の第一人者ですから、自分の調査結果との整合性から見るという立場
なのではないでしょうか。
国際法の観点から見る人が二人もいますが、
国際的にどう見られるのか、というところを重視しているのか
あるいは女性を過半数にするためなのか
私にはよくわかりません。
この中で、有馬真喜子さんは少なくともここを見る限り従軍慰安婦の肯定派で
秦郁彦さんは従軍慰安婦などというものはない、という人です。(「慰安婦と戦場の性」が有名)
他の方についてはよくわかりませんが、少なくともこの点に関しては公平であるといえるでしょう。
この中で法律家が3名入っているので、感情論で検証したというのは考えにくい。
まとめると、
・女性が過半数
・法律家が過半数
・従軍慰安婦の肯定派、否定派が混じっている
・分野がバラけている
という点から今回のメンバーは偏りのないバランスのとれたもの、と言えそうです。
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河野談話検証メンバー
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