韓国政府はよく、「日本政府は過去に向き合わない」「謝罪しない」という。
これは本当だろうか。
一つの例を提示してみたい。
1998年、10月当時の金大中大統領は訪日しました。
そこで、当時の小渕恵三首相と一緒に、
「21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」
と題した共同宣言を発表している。
リンクは外務省のホームページです。
そこの第2項にこう書かれている。
「小渕総理大臣は、今世紀の日韓両国関係を回顧し、我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、痛切な反省と心からのお詫びを述べた。」
個人的には「植民地支配」という言葉に不満を感じるが、いずれにせよ、
日本は「痛切な反省と心からのお詫び」を述べている。
口頭ではなく、文章できちんと述べているわけです。
この文章を入れる代わりに、日本は韓国から次の発言を引き出すことに成功している。
「今後、韓国政府としては、過去の歴史についての問題は出さないようにしたい」
ただ、問題はこれを文章としてこの共同宣言に入れなかったことだろう。
今後は全て重要なことを文章に残させ、事あるごとに国内外にしつこいくらい紹介する必要があると思う。
この動画は外務省の動画です。(3分当たりのところでこのことが言われています)
この動画は他にも様々な日韓のこれまでの歩みを述べているので、
きちんと見てほしい。
ちなみに、この翌月、中国の江沢民主席が来日しました。
その時、同様に文書で謝罪を求めたが、日本は口頭によるお詫びにとどめた。
これは、中国側からは
「今後は日本の過去の問題を当方から提起しない」
という意向がなかったためです。
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日韓歴史問題における政治交渉
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