この本は明治期、日露戦争後に軍人日野強が現在のウイグル自治区などを主に視察し、
またそこから中央アジアに行き、インドを経由して日本に戻ってきた、そのときの紀行文
といっても中身は日記というよりは各地の情勢を細かく表した報告書のような形です。
Amazonでもどこでも見つからなかった。
図書館で借りれました。
伊黎紀行は(いりきこう)と読みます。
伊黎とは、現在のウイグル自治区のある都市を指すようです。
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華州(今はもうないが、現在の陝西省、モンゴルの南に接するところのあたり)を訪れたところ
聞く以前は回教徒存在せしも、官民共に圧迫駆逐して、今は一の信者も留めずと。
土民は一般に怠惰にして阿片をたしなむ。
ここまで
やはりこの時代でも中国の人は阿片から脱することはできなかったようだ。
内陸でこれだから、海岸の都市部などはもっとすごかったのだろう。
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伊黎紀行 日野強
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