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参謀総長の日記 アーサー・ブライアント

第二次世界大戦時のイギリス陸軍の総参謀長のお話

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1941年から42年の冬の惨憺たる敗北に対してイギリスのチャーチル首相が国会演説で釈明した

「私はこの戦争を日々自ら指揮している者ではない。
戦争は現に日々、最高幕僚会議によって指揮されており、将来ともそうである。
これら幕僚たちは毎日、それもしばしば一日に二回も会堂している。

(後略)」

第一次大戦の高級レベルにおける戦争指導と
第二次大戦のそれを区別するものは、
チャーチルの国防相としての支配的存在のみならず、
実にこの最高幕僚会議の存在であった。
これによって、1918年にすんでのところで敗戦をもたらしかけた政治指導者と軍事専門家、
「素人」と「高給軍人」、都の間の致命的な衝突が防止された。

この三軍による最高幕僚会議体の構成員は首相によって任意に解任されうるし、
また、最高幕僚のほうも合同での及び各個の辞任という救済手段を有するけれども、(後略)

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戦争勃発の二、三ヶ月前にようやく彼らは自国民に徴兵の義務を課したが、
どのフランス人もつとに少年時代からその義務を負担してきたのである。
開戦後半年を経て、フランス人は八人に1人は兵役に従っているのに、英国人は48人に1人が招集されたにすぎなかった。

参謀総長の日記―英帝国陸軍参謀総長アランブルック元帥 1939~1943 (1980年)/フジ出版社
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