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中国共産党 葬られた歴史 譚璐美

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この本は、主に中華人民共和国が建国されるまで、特に戦前における中国共産党のお話

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香港は、イギリスの植民地である。
もとはといえばアヘン戦争の結果、敗北を喫した清朝政府が1842年の「南京条約」によって香港島を割譲し、次いで1860年のアロー号戦争直後の「北京条約」によって九龍半島先端部もイギリスに割譲した。
さらに1898年、イギリスは香港、九龍両割譲地の必要性から、
九龍半島の付け根の部分である新界地区(ニューテリトリー)の大部分を99年の期限付きで租借した。
こうして香港島、九龍半島先端部、そして新界の三つの地域からなるイギリス植民地の「香港」が形成された。

ここまで
とすると、香港島と九龍半島先端部はそもそも返還する必要のない部分だったということか

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戦後間もないころの中国

司馬璐
「私がなぜ共産党を辞めたかって?
それは延安で共産党幹部たちの狂態を目の当たりにして、仰天したからですよ。
延安では、共産党に憧れて上海など大都会からやってくる若い女性が引きも切らず、
彼女たちは到着直後に高級幹部に割り当てられて、夜の相手を務めさせられていたのですよ。」


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共産党とイギリス政府の香港統治に関わる密約

共産党は、イギリスと領有権を争うのではなく、香港をイギリスに委ねたまま、
長期的に利用しようと考えたのである。

もし共産党が香港に安定的な地位を築くことができれば、将来も充分に利用可能である。
そして機が熟したら、香港を奪回する。
それが目下の最善の策だと判断したのだった。

ーー中略ーー

一、中国共産党が香港で合法的な地位を得ることを承認し、半公開組織を設立して活動することに同意すること
二、我が方の人員が香港、九龍地区に居住し、往来し、自由に職業を選択し、募金活動に従事することを許可すること
三、香港における我々の新聞発行と刊行物の出版に同意すること
四、香港で秘密無線基地を設立することに同意し、設立に協力すること
五、我が方の武装人員が撤退後、イギリス側は我が方の非武装人員および傷病兵の安全を確保すること
六、大鵬湾に駐屯しているわが部隊は、商取引の旅行者の安全を守るため、撤退時期を暫時延期することを許可すること
七、香港、九龍住民が自衛のために武装し、治安を維持するための権利を確保すること
八、戦後救済会を組織して、被災民を救援すること
九、わが方の同意なしに、イギリス軍はゲリラ占領地域に進入しないこと


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