この本は、1993年に出版された本で、監訳はなんと竹中平蔵さん
アメリカが、冷戦が終了した段階で、経済競争上困難を強いられている日本と欧州において、
どのようにこの市場を攻略するべきなのかを、長々と分析している
内容自体は、20年以上も前で今更読んでもあまり得るものはなかった。
が、よくよく考えてみると、
日本社会には、こうした「他国の市場をいかに攻略してやろう」
というような発想が足りない気がします。
企業個人は、当然ながらそういう発想があるものの、
社会全体としては、そうした考えがなかなか大きくなっていないように思えます。
報道されたとしても
「**の国が今経済発展の最中で、日本企業も多くが進出している」
「**の国は今、日本企業にとって苦境に立たされている」
など現状を伝えているだけにすぎず、
より良い状態に持っていくために、今後どうすればよいのか
それについてはあまり語られることもなく、ましてや本になることもないように思えるのです。
アメリカのこうした姿勢については、見習うべきなのではないだろうか。
もちろん、横暴さまで見習う必要はありませんが・・・
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