従軍慰安婦関連で、よく左寄りの人から言及されるこの本
従軍慰安婦に関係があるかとおもいきや、特に関係はないといえる。
からゆきさん
というのは、元々は中国に出稼ぎに行くことをからゆき、と言っていたようですが、
そこから、海外に売春婦として出るひとをからゆきさん、というようになったのだそうです。
正直、なぜこの本が従軍慰安婦関連で出るのか全く意味がわからない。
彼等のいう「広義の強制性」に該当するといえば該当するだろうが、
根本的な理由は、貧困にあるのは間違いない。
自ら、あるいは家族の借金の返済のためにそうならざるをえない状況があったように
本を読んでいて思えました。
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その当時(1870,明治3年)の長崎には清国人はおおぜいいた。
イギリス人が80人、アメリカ人が40人ほど、あと諸国人がそれぞれ十人内外いたなかで
清国人は六百数十人にのぼっていた。
かれら外国人の居留地は治外法権で、どんなに犯罪が行われようとも日本政府は手が出せなかった。
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身売りというのは口減らしであり、借金であった。
飢えて、食べ物を異邦人に求めていたぶられ、刑場に消える朝鮮の女たち。
飢えて、養女に出されて美服をまとい、苦界に死にゆく日本の娘たち。
どちらもこのような現実の中で、くには諸外国と交流し始めたのである。
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