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Channel: 読書は心の栄養
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淋しいアメリカ人 桐島洋子

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この本は1970年前後(と思われる)本

かなり笑える、そしてぶっ飛んでいる本です
発端は、アメリカのフリーペーパーのようなものに入っている人探しの欄で、
よく売春であったり、友達募集のコーナーがあって、
そこを活用し、いろいろなところに潜入した本

スワッピングの部分に入ったり、
寂しい金持ちとの対談など、かなり笑える。

===============

やはりアメリカは男の国なのである。
これほど歴然と、女が弱き性であることが認められている国はないだろう。

女は弱きもの、保護すべきものと、幼稚園の頃から徹底的に教えこまれ、
スクール・バスに乗るのも、ランチのテーブルに就くのも、
男の子は女の子のあとと躾けられて育った男の国である。
たしかに男らしい強い男が多い国だと思う。

しかし、強くない男にとって、この環境は悲劇的である。
女を保護することを義務付けられた社会の重圧に、耐え切れず落伍する男は増える一方だ。
ヒッピーの群れに投じたり、ホモに転向したりする男の中に、この種の落伍者の数は少なくないはずである。

淋しいアメリカ人 (文春文庫)/文藝春秋
¥453
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