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朝鮮戦争 マシュウ・B・リッジウェイ 

この本は、当初朝鮮戦争で指揮をとっていたマッカーサーが解任された後、
その後釜として指揮をとった将軍の著書です。

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すなわち、軍事力のみでは、もはや、われわれがベトナムやラオス、コンゴにおいて直面している問題を解決することはできないということ、
関係諸国民全てに受け入れられるような、相互に援助しあう政治的、経済的、軍事的政策が展開されなければならないということ、
またそうした諸政策は強力な統率力によって初めて効果が発揮されるであろうことなどが、徐々に明らかになってきた。
また政策はもはやホワイトハウスだけで、あるいは国務省や国防総省だけで立案されえないということや、
各々異なる部門で働いている文官や武官も、諸外国に対する基本的な政策を、彼ら自身の部門だけで立案することはできないということが明らかになった。
今や最も良い結果を望むならば、武官および文官の両指導者間の連日の親密な協力が明らかに必要であり、
また不可欠である。
そこでは文官指導者は達成されるべき目的を提起し、
武官は軍事的手段によって、その目的がどれほど達成できるか、またこれらの手段はいかにしたら最も効果的に使用され得るかを考察せねばならない。

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朝鮮での大きな過ちの一つは、われわれの戦略の基礎を敵の意図を読むことに置こうとしながら、
我々が知っている敵の能力を正当には重視しなかったというわれわれの一般的傾向であった。
マッカーサーとその支持者たちは、中国が直ちに朝鮮へ介入する完全な能力を持っていることを知っていたにも関わらず、中国の脅威を見くびっていた。
しかしわれわれは、”正気の司令官”ならば、彼の軍隊をそのとき、鴨緑江の南へ介入させないであろうという考えに、われわれの行動の基礎をおいた。

朝鮮戦争/恒文社
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