キッシンジャーは外交(ここ、ここ)など著名な書を出し、ニクソン、フォード両大統領下で、
国務長官、及び国家安全問題担当大統領補佐官を歴任していた。
この自伝第1巻では、ニクソン政権で初めて政権側に入ったころのことが書かれている。
この本で知ったが、北京をベーピンと呼ぶ場合、国民政府側の使用していた呼称のようで、
中華人民共和国はこの呼び方を不快に思うらしい
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歴史を通じて、国家の政治的影響力の大小は、およそ、その国の軍事力の程度に比例してきた。
それぞれの国家の道義的価値や、国家制度の威信は、国によって違うかもしれない。
しかし、外交技術というものは、軍事力を補完することはできても、軍事力の身代わりをつとめることは決してできなかった。
いずれにせよ、弱ければ、必ず侵略を誘い、
無力であれば、結局は、自国の政策を放棄させられることになる。
中小国でありながら、わずかな期間、世界で重要な役割を演じた国もあるが、
それは、国際的均衡という安全な枠のなかで活動できた間だけの事だった。
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キッシンジャー秘録1 ワシントンの苦悩 ヘンリー・キッシンジャー
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