- この本では、中国の意思決定には、これといった決定的な影響のある機関は存在しない、ということがメインテーマ
だが、それだけでキーパーソンとなるような人があまり見かけられない。
かりに決定的な機関がないとしても、キーパーソンを紹介してほしかった。
そういう意味ではあまり読む価値はなかった。
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中国の研究者たちは自分の所属する組織のウェブサイトに胡錦濤の
「外交において四つの力を高めよう」という呼びかけを批判するような文章を発表することはできない。
しかし一定の著名度を得ればここの研究者は彼らが代表する機関とはやや異なる見解を発表することもできる。
主要大学(たとえば北京大学、精華大学、復旦大学)の学者や上海やその他市級の研究所は、許容される範囲内で公開の文章や講演において、北京の公的研究機関におけるよりも大きな思想の独立性を持っていると見られている。
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