この本の著者の義理の父親(妻の父親)は、西園寺公望の秘書を務めた原田熊夫
おそらく、そうした関係からいろいろな証言を得て、本にしたのではなかろうか
ただ、正直全く面白くなく、上巻でやめてしまった。
ただ、誰がなにを話した、とか証言を集めただけでは面白くない。
それでは歴史に意味がない。
歴史家が歴史に意味を持たせられるのは、その上でその事象にどういう存在価値があって、
いい点・悪い点を併記し、後世に残すことにおいてである、と私は考えます。
まあ、そういうのは歴史家の仕事ではない、というのであればそれはそれでいい。
こういう書物を何冊も読んだ上で、誰かがまとめてくれるのを期待したい。
この本(と言っても上巻だけ)を読んで驚いたのが、
1931年11月2日、つまり満州事変が起きてすぐぐらい
この日、三井銀行本店が社会党青年同盟の一隊、100余名に襲撃された、という事件が起きたようです。
こんな時代からすでに左翼活動が活発だったとは
個人的には当時は軍人に相当左翼が浸透していたと考えている(5.15も2.26も)。
なので、歴史でよく言う左翼・右翼というのも怪しいものだ
ギャーギャー当時騒いでいたであろう青年将校にも左翼が相当浸透していたのだから
彼ら社会党青年同盟は
「国民生活を蹂躙し、ドル買いに狂奔する金融資本の牙城を粉砕せよ」
「三井財閥を膺懲せよ」
などと今と、もっといえば戦後間もない頃と変わらないことを述べている。
おそらく、そうした関係からいろいろな証言を得て、本にしたのではなかろうか
ただ、正直全く面白くなく、上巻でやめてしまった。
ただ、誰がなにを話した、とか証言を集めただけでは面白くない。
それでは歴史に意味がない。
歴史家が歴史に意味を持たせられるのは、その上でその事象にどういう存在価値があって、
いい点・悪い点を併記し、後世に残すことにおいてである、と私は考えます。
まあ、そういうのは歴史家の仕事ではない、というのであればそれはそれでいい。
こういう書物を何冊も読んだ上で、誰かがまとめてくれるのを期待したい。
この本(と言っても上巻だけ)を読んで驚いたのが、
1931年11月2日、つまり満州事変が起きてすぐぐらい
この日、三井銀行本店が社会党青年同盟の一隊、100余名に襲撃された、という事件が起きたようです。
こんな時代からすでに左翼活動が活発だったとは
個人的には当時は軍人に相当左翼が浸透していたと考えている(5.15も2.26も)。
なので、歴史でよく言う左翼・右翼というのも怪しいものだ
ギャーギャー当時騒いでいたであろう青年将校にも左翼が相当浸透していたのだから
彼ら社会党青年同盟は
「国民生活を蹂躙し、ドル買いに狂奔する金融資本の牙城を粉砕せよ」
「三井財閥を膺懲せよ」
などと今と、もっといえば戦後間もない頃と変わらないことを述べている。
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