茶の世界史は、主に西洋を中心にして、いかにヨーロッパが茶を受け入れていったのか、というのを主としている。
そのため、世界史と言ってもせいぜいが16世紀から19世紀の300年ほど
ヨーロッパは東アジアを16世紀に訪れた際、特に日本の文化に感銘を受けたという。
当時のヨーロッパでは食べ物は手でつかんで食べていて、高価なものと言えば宝石だったのに対し、
日本は箸で食べていて、土をこねくり回し奇妙な形をした茶器を高価なものとしているなど、憧れを感じていたという。
当時は緑茶を輸出していたようだが、鎖国を通じて欧米との貿易が少なくなった。
その間にヨーロッパ、特にイギリスが植民地におけるお茶、それも紅茶を受け入れ、
日本が開国して貿易を活発化させる頃には、ヨーロッパも豊かになり、フォーク・ナイフを使うようになり、東アジアに対してのあこがれは消えていた。
明治になって茶を貿易商品として扱おうとしたが、すでに紅茶が地位を確立していた欧米では緑茶が売れることはなかったという。
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