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健康になれない健康商品 佐藤健太郎

私の好きな著者の最新本

 

なぜ世間には怪しげな健康商品が蔓延していていっこうになくならないのか

なぜ怪しい商品がそれほど摘発されないのか

どうだまされないようにするのか

そういったことを、実例をあげながら解説しています。

 

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ミネラルウォーターの安全基準は、食品衛生法という法律で規定されています。

この法律では、細菌の数、水銀・カドミウム・鉛などの重金属、そして有機物など、18種類の項目について検査することになっています。

 

一方、水道水の安全基準は、ミネラルウォーターの三倍近い50項目の検査が義務づけられています。

先に挙げた重金属類はもちろん、硝酸イオンや臭素などの陰イオン、

そして有機物はトリハロメタンや各種有機塩素化合物など、細かく分けて厳密なチェックが施されています。

基準値の方はどうなっているかと言えば、

たとえばミネラルウォーターでは、鉛やヒ素の含有量が0.05ppmと定められているのに対し、

水道水は0.01ppm以下となっています。

その他、フッ素・亜鉛・マンガンなどでも、水道水の基準値の方が5倍ほど厳しく設定されています。

また、ミネラルウォーターではボトルを開けてしまえばすぐに雑菌が繁殖し始めますが、

水道水は適切に殺菌されていますので、新鮮なものを飲む限りはまず安全です。

つまり、安全性と言うことで言えば、水道水の方がすぐれている面が多いのです。

 

 


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