トヨタはなぜ、自動車業界でダントツの強さを誇るのか
これまで私は、カンバン方式などが有名だから、それのおかげかな、と思っていたが、
そうではない。
この本によれば、カンバン方式というのは、
きめられた製品のデザインを、いかに早く、必要なだけ生産するか(その際の生産コスト低減もある)
であって、これだけでは売り上げが上がるわけではない。
必要なのは、「きめられた製品のデザイン」が「売れるデザイン」であること
そしてその原価が安いこと
である。
それを生み出すシステムこそがトヨタの強みである。
これを著者はTPD、トヨタ流製品開発と読んでいる。
この本を読んでいて、なぜ日本の家電業界が落ち込んでいて、自動車業界が好調なのかがわかる。
トヨタの人材開発はすごいなあ、と思う。
これまで、会社でリーン(無駄のない)というものをシステムに組み込もうとしているのを目にしていた。
私はこの本を読むまで、トヨタのカンバン方式だろう、と思ってあまり気乗りせず見ていた。
実際それを進めている人もリーンを理解しているかどうかは別にして、
この本を読んで、もう少しきちんと学んでみたいと思っている。
とりあえず著者のほかの作品を読んでみようと思う。
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