第二次世界大戦中、ドイツ占領下の国にいるユダヤ人に大量のビザを発給し、
多くの命を救ったことから有名な杉原千畝
年初に見た映画「スギハラチウネ」をきっかけに借りようと思ったこの本
この本は彼の生涯を主にインテリジェンスの観点から描いていて面白い。
本を読んで始めて知ったのだが、日本人女性と結婚する前にロシア人と結婚していたこと
彼は親のたっての希望で医者になることを望まれていたが、まったくその気がなかったため、
大学受験時も白紙答案を出してわざと失敗し、
それが父親にばれて勘当同然になる。
早稲田に自費で入学したが、金が足りなくなったため、外務省の海外留学制度に応募して抜群の成績で合格している。
もともとはスペイン語志望だったが、応募者が殺到していたため、
応募が少なかったロシア語に変えたようだ。
当時はロシア革命後で政情不安定であまり将来性がないと考えられていたらしい。
こういう状況でなかったら命のビザもなかったであろうことを考えると、運命というものは面白い。