以前、フラッシュボーイズで、株式の高速取引について読んでいたときに、
似たような本があったので借りてみた。
この本は高速取引でも出てくるダークプール、と呼ばれる私設取引所についての本
日本だと株式の取引所は東京証券取引所が有名だが、
これは公設取引所
法律でどうするか、というのが事細かく決められている。
しかし私設取引所はその辺がわりと緩く、かつどう取引されたかの秘匿性が保たれている。
たとえばトヨタとかの株を大量に持っている人が、その株を一気に売りたい場合、
普通の取引所でやると、ばれてしまうので、私設取引所で分割して取引することでこっそり売ることが出来たりする。
ダークプールと呼ばれる私設取引所は最初は電子取引をすることで知名度が出てきたらしい。
昔は公設取引所はIT化が全く進んでなく、魚市場のように人が中で売った買ったをやっていた。
それをみていた人が、電子取引をしようと考え、始めたのが
アイランドと呼ばれる私設取引所
完全にIT化されていて、高速(今から見れば低速だけど)に取引を行うことができた。
この電子化の流れに完全に取り残されたのが既存の公設取引所
自分たちのシェアがどんどんなくなっていくのに気づいていた。
最初は私設取引所のことを完全に馬鹿にしていたのに、気づいたら
アイランドはナスダックに買収され、
同様のアーキペラゴはNYSEに買収され、
それを通じて公設取引所も電子取引を可能にし、生きながらえることが出来ました。
アイランドの技術者がその後、Chi-Xという電子取引所を作り、現在は日本も含め世界中で取引されている。
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