ここ20年近くの中国の状態を多くの実在の人物にスポットを当てて解説している。
世界銀行の元チーフエコノミストである林毅夫が元々台湾から亡命してやってきた人で、
その脱出劇はなかなか面白い
歴史を過去からさかのぼっていくと言うよりは、個々の人のある時期の出来事をスポットスポットでその個々人の観点から描き、それを束ねていくことで話に深みを与えている。
中国の弁護士、高智晟は当局に連れて行かれたあと、殴打され、電気棒でショックを与えられている。
ひそかに海外に持ち出された手記においてこうかかれている。
「次に二人の男がわたしの両腕を伸ばして身体を床に固定した。
彼らは爪楊枝を使ってわたしの性器を突き刺したのだ」